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TOP > ペットホテル&トリミングサロン again 日記 > 病気紹介 その③ 外耳炎
このシリーズ3回目は外耳炎についてです。
アゲインに来るワンちゃんでもちょくちょく見かけますが、動物病院に診療に来る犬の
15~20%は外耳炎というデータもあるくらい非常によく起こるメジャーな疾患です。
まず犬の耳の構造はこのようになっています。
見ての通り、耳介の入口~鼓膜までが「外耳」です。
人間と違い、垂直耳道(たて)と水平耳道(よこ)から成ります。(人は水平のみですね)
この鼓膜手前までの部位に様々な原因で起こる炎症性疾患が外耳炎です。
※ちなみに中耳炎・内耳炎というのは同じく↑の図の中耳・内耳に
炎症が起こるものですが、原因は外耳炎によるものがほとんどです。
つまり外耳炎が悪化し、鼓膜が破れ中耳に細菌感染や炎症が波及して起こります。
中耳に炎症が起こるとかなりの悪臭と「耳漏」という膿状の分泌物が
耳道に充満して耳の外にまで漏れ出てくることもあります。また中耳炎は内耳神経や脳に近い部分に炎症が起こるので、強い痛みを伴い、耳の周囲を触っただけで飛び上がるようなワンちゃんもいます。
それをさらに放置しておくと内耳にまで炎症が及び、
同じ場所をぐるぐる回る、首をずっと傾けている、といった神経症状を起こします。
早急に治療しないと後遺症が残ったり、最悪命にもかかわる重篤な疾患です。
外耳炎が起こる原因ですが、
アレルギー性、甲状腺機能低下症、脂漏症、など色々ありますが
最もポピュラーなのが細菌感染・マラセチア・耳ダニによるものです。
細菌感染の場合、黄色の膿性の分泌物、そして
マラセチアが増殖している場合、こげ茶色or黒色のベトっとした分泌物が見えます。
そして特に耳ダニによるものは痒みが相当に強いので異常な位かゆがります。
これは耳ヒゼンダニという耳の中にだけ寄生するダニです。通常は子犬時に母犬から
感染しますが、他の感染している犬に接触してうつる事もあります。
高温多湿の環境を好み親ダニは耳垢などを食べさらに卵を産み、
幼ダニが成長してさらに繁殖して・・・というループになります。
垂れ耳のワンちゃんは特に注意!
耳ダニが疑われる場合は特に早急に病院で治療が必要です!
治療は耳洗浄で耳道内のダニを一掃してダニの駆除約を一定間隔で投与していく形になるかと思われます。
ワンちゃんが後ろ足でボリボリとあまりの頻度で耳を掻くようなら要注意です。
外耳の皮膚を傷つけ、そこからさらに細菌感染して皮膚炎が悪化し、中耳・内耳炎に
発展しかねません。そのような仕草が多ければ一度病院で診てもらいましょう!
どのような病気も早期発見・治療が早期回復につながり、
そうなれば当然ワンちゃんにかかる負担も減らせますので!
オマケ
こんな所にワンちゃんが・・・(^^;
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